東野圭吾『探偵ガリレオ』(読書日記)
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まあその恥ずかしさをこらえて読みましたよ…
実はこの本をリクエストしてから10ヶ月！！！待ってる間に、続編の『予知夢』が先に届いて読んだんですけどね(初東野作品)、時間なくてざーっと読んだだけでまともに感想も書いてなかったと思う。
で、これも…
普通に面白かった。それだけ。面白くなかったら最後まで読まないんだから面白かった。
一言で言えばやはり科学ミステリで、旧知の刑事から相談されて、昔のミステリだったら科学者が安楽椅子探偵ってパターンがあると思うけど、ガリレオ氏の場合は自分も連れ出されたり単独行動をちょっとしてみたり、プラス、元は体育会系で体力もあり、という設定。そんなに派手ではないが体力あっての行動を取ることもある。この点は、もし更に続編が出れば、もっと見せて欲しいなと思う所である。肉体派科学者って好きである。
この、原作でのガリレオのモデルは佐野史郎だそうである。そりゃあ、前髪を眉毛の上で一直線に切り揃えてるんじゃあ佐野史郎だろう(笑)。その縁で、解説もこの人である。
でも、佐野氏だったら企画が通らなかった、というのがTV業界ですね〜。多分ドラマを観てこの本を読む人が物凄く増えたと思うし私も初東野作品だけど、ドラマとのギャップに詐欺だ！って思う人もいるかもね。全然詐欺じゃないけど。あくまでギョーカイの都合です(笑)。科学者を二枚目にし、刑事を女子にしないとドラマ化できなくて(実際、原作通りのドラマ化という企画も出していてボツになったことがあるらしい)、草薙刑事は先輩として出てくる…けどあの濃さは何よ(笑)。まあガリレオ(薄いもんね〜(笑))との対比を狙ったのだろうけど、この草薙刑事も、原作ではどうということのない刑事な気がする…少なくともあんなに濃くはない。敢えてイメージするなら、私には結構オヤジ臭い感じかな。学生時代は一番人が良さそう、って常連だった店の主に言われてたから、そういう人ほどいい刑事になるっていう例かもしれない。
そうだ、木島教授、原作とドラマの違いが一番可哀相なのはこの人な気がする〜。
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