かんこうきゃく

 前夜余った鯵を漬けにしておいてチンして、お湯をかけて塩味を抜いて子供が食べる。贅沢な子じゃ。義母が昨日からみかんを食べさせるのが好きで、子供もよく食べる。うちではあまり果物を食べない。夏じゅうお腹を壊していたようだったので慎重に。まあ今はすっかり元気なのでいいけど。
 帰るまで何処へ行こうかということで、駅ビルの中を見て回る。
 食料品フロアには一通り有名店が入っているしソニプラもクイーンズウェイも大手書店も入ってる。つまりこの街から出る気がなければ若い子向けにもここで済んじゃう、ということだ。勿論本当は都会はまた違うのだが。
 旦那の実家のマンションに、本の交換コーナーというのがあって、これは色々な所にあるが、要らない本を出しておいて、欲しい人が持って帰るシステム。
 売れ線の本ばかりが並んでいるのは当然。数売れりゃ、手放す人も多い。藤沢周平池波正太郎もズラリとあってウッハウハで、全部読んだにも拘らず、藤沢周平の短編集何冊かと池波正太郎の梅安シリーズ2冊だったか3冊だったかをもらってくる(鬼平よりも梅安が好きだ)。本当はこの2人は全部持ってきたかったが、ゴッソリ抜けたとバレない程度にしとこうと思って。ここに住んでるわけじゃないから。本当は次回お返しに自分も要らない本を置いてくればいいのだが、持っている本は最低限なので要らない本はない(私は一度読めばいい本―ということは当然世の中の本のほとんど―は図書館で借りており、買って持っているのは画集と工具書ぐらいである)。
 お昼を食べて暫くして帰る。
 ガソリンを少し入れた。これからもっと下がるようだから。