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 萩尾望都『続・11人いる!東の地平 西の永遠』(萩尾望都作品集14)(小学館
 少女漫画は読まない人ですが、先日、『11人いる!』の舞台版を観に行って面白かったので原作を図書館にリクエストしたら貸し出し中でこの続編を先に読んだ次第。
 うえーんシビアだー。フォースーッ!!!!!(読んでない人にはわかりませんすいません)
 舞台の方はなかなかよかったんですが、これは多分原作の力が大きいのではないかと推測する次第。早く読みたいよう。今借りてる人早く返して(笑)
 続編も舞台で観てみたい気はしますが、この劇団、「男性のみ」を売りにしているので、女性キャラも目立つ続編はちょっと難しいかな。
 しっかしまあ、それにしても、何だったのあのグッズ販売の長蛇の列は!!
 まあそういうファンのついてる、まだまだそういう劇団なんだろうから仕方ないけど…
 ちなみに、み〇もと先生のお宅からなら歩いて行ける劇場でした(笑)。うちからも電車で1本です。
 ちなみに、ここで、私が舞台を観るに際して考えていることを以下に。
 今回の舞台は、チケット代数千円で、小さな劇場という条件では、比較的費用対効果が高かったです。確か6,000円だったのですが、まあ4,000円分ぐらいはあったかなと。これは珍しい例です。
 面白いことにというか、チケット代と面白さは常に正比例はしません。はっきりした分かれ目があります。
 今まで観てきた、そしてこれからも観ていく、所謂一流どころ(チケット代10,000円〜のミュージカル、オペラ、ストレートプレイ)は、外れはありません。これだけの額を取る劇団、舞台であれば費用対効果は100%どころかそれ以上です。逆に、それが費用対効果というものの恐ろしさです。
 「費用対効果100%」はありません。どこかで、「絶対100%に達しない舞台」か、「元々高いけど更にそれ以上の価値のある舞台」に分かれます。値段では測れない、と仰るかもしれませんが、実際、その分かれ目というのが、20年(というのがあくまで大きな舞台中心なのですが)舞台を観て来た経験から言えば、大体9,000円とか10,000円になるわけです。勿論、4万5万する、海外オペラ劇場の引越し公演ともなるとまた別の基準になるのですが(これは単に日本がふっかけられてるだけなので)、国内の演者の舞台で、観たければ12,000円だろうがそれぐらいは払います。どうしても観たいオペラであれば20,000円でもいいです。
 つまり昨年あたり見ていた、5〜7,000円ぐらいのが一番ハンパで(笑)。結構金返せなものも多かったぞ。比較的マシだったのが11月の「銀河鉄道の夜」と今回の「11人いる!」かな。
 まあそういう感じです。