むらむら

 昨日歯医者の待合室で『週刊〇潮』(一緒に置いてある女性週刊誌以上にえげつないですな最近の週刊誌は)を読んでいたら広告が出ていたので半藤一利『幕末史』(新潮社)を図書館で予約して…みたら39人待ちだった。いいや別に。所蔵冊数も多いし、待ってれば忘れた頃に届いて読めるだろう。
 泡坂先生が亡くなったと聴いて急に読みたくなって今図書館で検索して予約してきたところ。まだ読んでいないここ1、2年の新作らしきものもあったのでそれと、本業?の紋章についての本。もしかして後者は読んだ事あったかも。
 彼の曽我佳城は女性マジシャンだが、女性繋がりで思い出した都築道夫さんの泡姫シルビアシリーズも好きだなあ。
 このところ新しい本を手にしていないのでむらむらと本が読みたくてしょうがなく(自分の本棚を眺めて、読みたい本がないことに気づいた)、こないだ予約してもう届いている梅安シリーズに加え、北森鴻さんの新刊も予約。こんなに届いて読めるのかなって数。貸出期間は2週間だからほぼ1日1冊読まないと間に合わない。つい昔のペースのつもりで…。
 家に沢山本があって、母親が熱心に本を読み聞かせてくれて本が好きになった(私)のと、母親が本を読んでいてほっぽらかしにされて仕方なく親の本棚をいじる(うちの子)のとは、違うだろうと思う。でもまだ絵本読んであげても聴いてないし、本をあげれば片っ端から破るだけなんだよなー。
 さっき、夜ご飯を食べようとしていたら、妹からのメールで、小学校〜高校一貫校での1つ上の先輩が亡くなったと知った。私同様、図書室に入り浸っているグループの1人だった。好きな人だった。とにかくクソ真面目で、正直引くぐらい真面目な人で、先生や先輩後輩の反対を押し切ってシスターになった人だった。派遣先の外国で事故に遭われたらしい(検索してみたところ、派遣先のチャドで自動車事故だったそうだ。葬儀も埋葬も現地で既に終わっていた)。何でこんなことになるんだろう。ただ、卒業してからは一度も会っていないし、お互い何をしていたのかもう17年知らないのである。恐らく追悼の何かがあっても行くことはあるまいと思う(今の所決まっているのは神戸での追悼ミサのみ。同窓会でも誰か企画しないものだろうか。学校での追悼がないのは余りにも可哀相だ)。ただただ、きょとんとしている。けれど、ずっと会っていなかったしだから正直普段は忘れていた人であるけれど、同じこの世にはいないと思うと虚しくなる。哀しいというよりはどうしてこんなに若いのに死ななきゃならないんだろうとばかり思う。自分もいつか必ず死ぬとこういうことがあると思い知らされる。私は死ぬまで本を読み続けることができるのだろうか。