昨日の歴博…

 やっぱ私も見てくればよかったなー。エントランスで子供と待っている間、パンフレットを見たら、江戸時代コーナーが昨年リニューアルされたとあり、ちょっと気になったのです。でもそのパンフで、あーそういえばと、前に見た時のことが大体思い出せもした(笑)
 一番好きなのはやっぱりいかにも民俗っぽいところ…コミュニティの習俗とかまじないとかの展示。仮面とか人形とか…
 ここと同じぐらいかそれ以上にスゲーと思う、犬山の「野外博物館リトルワールド」にある博物館みたいな屋内展示のその手の展示も大好き。あれはちょっと1人で暗い中で見ると怖いけど。
 あと、この歴博ミュージアムショップは全国各地の博物館の常設展の図録が、全部ではないけどそこそこ買えます(HPで通販もしてます)。勿論書籍や歴博自身が出している月刊誌『歴博』や「歴博ブックレット」のバックナンバーも揃ってます。
 ふと表紙の英国国旗が目に止まったので手に取ったのが小島道裕『イギリスの博物館で 博物館教育の現場から』(歴博ブックレット16)。パラパラと読んでみて面白そうだったので買いました。
 まだ全部は読んでないのですが、ロンドンでは大英博物館をはじめ、テート・ブリテンとテート・モダンを除いたほとんどの博物館、美術館には行ったので、最初の方の、大英博物館とV&A(ヴィクトリア&アルバートミュージアム)のくだりをまず面白く読みました。(但し、単に「British Museum」であるものを「大英」と訳すのは昔の「大英帝国」に阿るものなのでよくない、という説もこのブックレットで初めて読んで、私の中ではまだ検討中です)
 最後の方の、史跡の展示についてのくだり(短いですが)も面白そうです。そういえば、ストーンヘンジやバースのローマ浴場遺跡(道が空いてたので観光バスでロンドンから1時間半ぐらい)は、音声解説がツアー料金に含まれてはいたものの、その解説が余りに長すぎて全部聴けないまま見学終了だったなあ(笑)。ストーンヘンジの、地下通路に当時の生活の想像図とか描いてあるのもちょーっちチープな気が…まあいいや。バースは結構面白かったかな。
 ロンドンの西の端っこの「自然史博物館」では何故か映画「ロード・オブ・ザ・リング」の贅沢な展示が(笑)。英語解説読めなかったけど、自然史に何か関係あったのだろうか…。(ロンドン1回目での宿がたまたま、この西の端っこの、博物館が固まって建っている一角のすぐ近くのクロムウェル通りだった)
 やはりイギリスの博物館は「博物館教育」の先進国だ(でもそれも、大英博物館が略奪品ばーっかりの博物館だってことの言い訳にはならんけどなー(笑))、というのはよく聴く話で確かにそうで、展示かつ研究施設としてできる限りで、多くの子供達に知識を与えるために日本でも色々やってみてほしいですなぁ。
 日本でも、博物館の利用方法がここ数年で漸くフレキシブルになってきた感はありますが、まだまだかなぁ。こないだの「阿修羅展」も、事前に自宅のPCでダウンロードして印刷できるワークシートなんかもありましたが。
 大学で博物館学を選択すれば誰しも習うことですが、日本の博物館は帝室博物館にはじまり「見せてやる」の姿勢がまずあったので、なかなかそこから転換していくのは難しいですが、博物館もいつまでも偉そうじゃいられませんしねー。まあどうなっていくことか。これからも博物館美術館には絶対行くので、興味を持ちつつ見守って行きたいところです。