歌野晶午『家守(やもり)』(光文社文庫)
家守 (光文社文庫) | |
歌野 晶午 光文社 2007-01-11 売り上げランキング : 320149 おすすめ平均 ひねった話 読みやすかったのですが、引きはいまひとつでした くつろげる筈の家が・・・ Amazonで詳しく見る by G-Tools |
昨日の夕方、「そういえば歌野さん久しぶりだな〜」と思って借りたやつ。最後に、かの『葉桜の季節に君を想うということ』とか『女王様と私』を読んで以来、もう何年になるだろう?(信濃譲二シリーズも好きだった〜)
で…
この本は…
「いやあああああああ!!!(T_T)」
という怖さでした(T_T)
ホント怖かったよ(T_T)
今日は、1冊目の本といい(1冊目は結構グロい内容でもあった)、読後感が良くはない本ばっかりだな〜(--;)
でもこの『家守』は、推理小説として面白かったのも事実です。
「家」にまつわる5本の短編。表紙には「連作」とありますが登場人物も別々の、全く別の5作品です。
で、あくまで推理であってホラーじゃないんだけど、こう、「家」にまつわる事件、悲劇ってのは、どうしてこうも、”イヤ〜な話”が多いんでしょうね〜。
ホント、イヤ〜なというか、救われない話が多かったです…
個人的に一番「ひでぇな、救われねえな」と思ったのは、「埴生の宿」ですかね。一番被害者が浮かばれない話。
うーん。ホントに、イヤ〜な話だった。いや決して、面白くなくはないんですが。テイストの問題ですね〜。暗い。怖い。浮かばれない。
お勧めしないわけじゃあありません。やっぱり歌野作品は読んで損はないと思います。
↓この作品はもう…傑作の誉れ高い作品で、元々歌野作品のファンなので、賞取らなくたって読んでましたが賞取っちゃったんでなかなか図書館で順番が回ってこなかった記憶が。この本にはホントに騙された!でも騙されるために読むんですからね、推理小説って。その点では、騙されやすい私は推理小説を読むのにとても向いていると思います(笑)
葉桜の季節に君を想うということ (文春文庫) | |
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