寺尾善雄『宦官物語 男を失った男たち(東方選書12)』(東方書店)

 

宦官物語―男を失った男たち (河出文庫)
宦官物語―男を失った男たち (河出文庫)寺尾 善雄

河出書房新社 1989-09
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 うん同じジャンルの本を続けて読むと飽きてくるな(笑)。さくっといこう。
 この本は、リンクは文庫にしてますが原書は1985年と古いもの。今朝読んだ『宦官』にこの本のかなりの部分がそのまま使われております。パクったのは当然『宦官』の方で、両者は章立てもほぼ一緒。つか後者がホンマパク(ry…ワル宦官と、いい宦官(蔡倫鄭和しかおらんわ…『宦官』の方には寇連材もいたけどな…わー懐かしい名前だ)をそれぞれ特集してるのも一緒。
 あとこの『宦官物語』がいかにも古い本だなあと思うのが、文章が苦々しさに満ちてるところですな(笑)。臭いものから顔をそむけるようなっていうか。
 で、ずっと読んできて1つ気になってるんだけど、切った後に、必要な穴が塞がらないよう挿しとくものが「蝋の針」なのか、同じ「ろう」でも金へんの方の字なのかで全然違うんですが、本によってこれが違うのね。基にした一次史料の字がどこかで読み間違われたのか、それとも史料の時点で混乱があるのか…