E.D.ホック『サイモン・アークの事件簿Ⅰ』(創元推理文庫)

 

サイモン・アークの事件簿〈1〉 (創元推理文庫)
サイモン・アークの事件簿〈1〉 (創元推理文庫)Edward D. Hoch

東京創元社 2008-12
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おすすめ平均 star
star怪奇小説とミステリーの融合という困難な命題に挑んだ巨匠入魂の傑作短編選集です。
star悪魔と不思議
star待ってましたオカルト探偵サイモン・アーク!!!

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 サイモン・アークだけの短編集は日本初。元々ホックのシリーズキャラクターものは、日本独自編纂のものが多い。何たって天才短編プロパー、短編の神、短編の鬼なので、作品数が多い。追っかけて編纂してくれている人がいるだけでも有難いと思う。(ちなみに私のイチオシは怪盗にして名探偵、ニック・ヴェルヴェット
 このサイモン・アークは「オカルト探偵」と言われている通り、彼の存在そのものがオカルト。自称2,000歳(エルフか!)、実際も少なくとも1,500年は生きているという謎の人物。悪魔と戦うことを目的に、謎ある所に現れてはそれを解き明かすことを趣味というか何というかにしている。
 超自然的事件が、理屈で解かれ、しかし、やはり一抹のオカルトチックな余韻が残る…という、ホックの多彩な(多彩すぎる)シリーズキャラの中でもまた独特のキャラ。他のシリーズとは違った、やや暗い雰囲気と、何よりも主人公のオカルトチックさと共に、謎解きを楽しむもの。サム・ホーソーンの事件簿が、一見超自然?オカルト?な謎が完全に理屈で解けてしまうし明るい物語なのに対し、やや陰惨さもあるわけ。
 しかし、何がって、あとがきにある通り、ついにホック、亡くなられてしまったのね…。2008年1月だそうです。この本自体が2008年の10月に出ているんですが。77歳は決して若死にではないし、心臓病で結構早く死ぬイメージのある欧米人にしちゃあむしろ長生きのようにも思えるのですが、まだまだ日本での発表は足りていないのです。訳者曰く、「作者自身の励まし」がまだまだ必要だったそうな…
 この本の冒頭に収録された「死者の村」が、ホックのデビュー作だったそうです。亡くなったと聴くと、この不思議なめぐり合わせに感無量。デビュー作がこのオカルト探偵ものだったというのはちょっと意外。この「死者の村」は、理屈の上での謎解きは至極単純で、眼目はオカルト的味付けにあります。出発点がこういうキャラクターで、更に、真面目なレオポルド警部や、軽妙な天才探偵ニックや、何人かの女性探偵の作品もどんどん生まれていったと思うと、本当に懐の広さに驚かされます。
 とにかくこの先も、ホック作品が1,000年、2,000年生きることを祈りつつ。*p1*[日記]ちょっと南へ
 妹んチに、また赤ちゃんを見に行ってきた。土曜日といい、旦那が保育園状態で申し訳ないのだが、妹が、旦那が休日出勤でつまらんと言うので。
 しかしお出かけの用事ってのは必ず続くね(^^;)。2連荘はやめようかなと正直思ったのだが…
 孫娘を可愛がりに、娘2人の家を飛び回る母に「ようやるよ」と思っていたものの、私も、確かに、「赤ちゃん」の吸引力は凄いということを身をもって知った…
 「可愛い」「可愛い」と思うと、ついつい行っちゃいますなあ。
 そしてやっぱり、可愛い可愛いまだ2ヶ月ちょっとです。
 近くのファミレスに行き、適当に食べて、ドリンクバーでまったり。外が寒かったせいか、珍しく、「元を取ったなあ」と思った。いつも、つい頼むけど結局元取ってないのよね、ドリンクバーって。
 赤ちゃんは、寝たり起きたりいや結局ほとんど寝ていた。まだ人生そのものがそうさ(笑)
 妹の家に戻っておやつ。お菓子を何か買っていこうと思ったら、妹からリクエストがあったので、最近出来たという有名チーズケーキ店で購入。確かにチーズケーキは美味しかった。チーズチーズ。風味と塩気は確かにチーズ。なのにケーキ。
 色々とだべる。渡すものも渡す。
 しかし寒かった…
 本当に寒かったね…
 こんな寒い日は(10月でも)ダウン着たっていいんじゃないのと言ったのだが、妹曰く「まだ」。ズボンも夏のだったからやっぱりもっと厚いのにすればよかったかと思うとそれもNGだという。つまりは、10月11月ってのは、どんなに寒くてもあったかい下着で見栄張りの季節なのだそうだ。ファッションとはやせ我慢なりという言葉があるが本当にその通りだ。
 寒いね。月曜こそのんびりしよう。